―カンテイ、東京23区は初の8千万円台
東京カンテイは24日、9月の中古マンション売り出し価格(70㎡換算)の調査結果を公表した。戸当たり平均価格で首都圏は4809万円(前年同月比0・7%増)と13カ月ぶりに前年同月を上回った。都県別の価格をみると、東京都が6967万円(8・6%増)と強く上昇を引っ張った一方、3県は神奈川県が3655万円(0・9%減)、埼玉県が2912万円(3・5%減)、千葉県が2713万円(2・1%減)と揃って前年割れだった。
主任研究員の髙橋雅之氏は「平均の築年数が東京23区の物件で若返った影響はあるが、都心の中心3区での強い上昇に続いて、その外側で山手線北側を中心としたエリアや南側では目黒区など、周辺エリアにも上昇が波及している」と話す。東京23区は8053万円(13・5%増)、都心6区は1億3407万円(26・4%増)とそれぞれ大台を超え、調査での最高価格を更新した。3県の中心都市では、横浜市の3852万円(1・0%増)と千葉市の2575万円(3・8%増)が前年より上昇したが、さいたま市は3646万円(5・4%減)と10カ月連続で前年を下回った。
都心6区は前月比でみても5・1%増と、上昇幅は拡大し、前月からの上昇は20カ月連続。その周辺の城南4区では、目黒区が平均で大台を初めて突破して1億119万円(17・7%増)だったほか、品川区も9288万円(9・4%増)と前年より強く価格が伸びた。
近畿圏では、2884万円(0・1%減)とわずかに前年割れだった。ただ、大阪市は4184万円(8・6%増)、大阪市中心6区は6280万円(18・0%増)と中心部の上昇は目立った。
(提供:日刊不動産経済通信)
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