―本社調べ、20年上期を下回り過去最少
不動産経済研究所は21日、首都圏と近畿圏の24年度上半期(4~9月)の新築分譲マンション市場動向を発表した。首都圏(1都3県)の供給戸数は8238戸で、前年同期(1万1712戸)と比べ3474戸、29・7%減少。年度上半期としては3年連続の減少で、コロナ禍の20年度上半期(8851戸)を下回り過去最少となった。
地域別の供給戸数は、都区部3242戸(前年同期比42・9%減)、都下714戸(24・8%減)、神奈川県2160戸(4・2%増)、埼玉県788戸(29・8%減)、千葉県1334戸(29・4%減)と、神奈川県が唯一増加した一方、その他のエリアは軒並み2ケタ減と落ち込んでいる。都区部のシェアは39・4%と、前年同期の48・5%から9・1㌽のダウン。
初月契約率の平均は64・3%で、前年同期の71・4%と比べると7・1㌽ダウンし、年度上半期としては2年ぶりに70%台を下回った。
価格動向をみると、平均価格は7953万円で、前年同期比117万円(1・5%)上昇、㎡単価は120・9万円で同2・0万円(1・7%)上昇している。年度上半期としては平均価格、単価ともに2年連続のアップとなっており、2年連続で最高値を更新した。
また、定期借地権付きマンションの24年度上半期の供給戸数は140戸で、前年同期(299戸)と比べ159戸、53・2%減少した。平均価格は8612万円で、前年同期比2267万円(20・8%)下落、㎡単価は125・0万円で同31・0万円(19・9%)下落している。
(提供:日刊不動産経済通信)
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